祇園祭 山鉾巡行 後祭 |
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山の上に大きな鯉が跳躍しており、龍門の滝をのぼる鯉の雄姿をあらわしている。 この滝を鯉が登りきると龍になるという中国の伝説があり、「登龍門」の語源となった。
前面に朱塗の鳥居をたて、山の奥には朱塗の小さな祠を安置し素盞嗚尊を祀る。 その脇から下がる白麻緒は滝に見立てられ、欄縁その他の金具はすべて波濤文様に統一されている。 山を飾る前懸、胴懸二枚、水引二枚、見送は十六世紀にベルギーのブリュッセルで製作された一枚の毛綴(タペストリー)を裁断して用いたもので、重要文化財に指定されている。 最近、ベルギー王室美術歴史博物館の調査により、その図柄はギリシアの詩人ホメロスの作「イーリアス」物語の一場面で、トロイのプリアモス王とその后ヘカベーを描いたものといわれており、現在巡行の時には復元新調品を用いている。 別に旧胴懸としてインド更紗のものもある。
出所:『鯉山』京都市駒札
更新日:2017/09/20