祇園祭
山鉾巡行 後祭
こい やま
鯉山
ご利益出世開運
分 類舁山(かきやま)
所 在中京区室町通六角下ル鯉山町
URLhttp://www.koiyama.com
備 考

 山の上に大きな鯉が跳躍しており、龍門りゅうもんの滝をのぼる鯉の雄姿をあらわしている。 この滝を鯉が登りきると龍になるという中国の伝説があり、「登龍門」の語源となった。

 前面に朱塗の鳥居をたて、山の奥には朱塗の小さな祠を安置し素盞嗚尊すさのおのみことを祀る。 その脇から下がる白麻緒は滝に見立てられ、欄縁らんぶちその他の金具はすべて波濤文様はとうもんように統一されている。 山を飾る前懸まえかけ胴懸どうかけ二枚、水引みずひき二枚、見送みおくりは十六世紀にベルギーのブリュッセルで製作された一枚の毛綴けつづれ(タペストリー)を裁断して用いたもので、重要文化財に指定されている。 最近、ベルギー王室美術歴史博物館の調査により、その図柄はギリシアの詩人ホメロスの作「イーリアス」物語の一場面で、トロイのプリアモス王とそのきさきヘカベーを描いたものといわれており、現在巡行の時には復元新調品を用いている。 別に旧胴懸としてインド更紗さらさのものもある。

出所:『鯉山』京都市駒札

更新日:2017/09/20