（三二）詩の一部

○	杜鵑花	伏原三位宣諭卿
	經雨朝來紅朶多　花容自似醉顏〓[1]　秪〓[2]啼血痕深淺　昨夜杜鵑幾度過
○	松陰避暑	爲榮
	社南社北萬松陰　日午自無炎氣侵　林下移床忽忘夏　樹頭蟬響聽鳴琴
○	松陰避暑	長材
	松高枝密樹陰凉　風滌暑煩日影長　此𥚃[3]蒼然冷如水　梢聲早巳報秋光
○	無題	在光
	梅樹々邊經過人　祖神拜罷賞精神　幽香淸色雨奇絕　祠內春如姑射春
○	無題	夏長
	松梢風度晚凉浮　洗盡煩襟萬慮𠇾　不求殿閣千間庇　好向翠陰先借秋
○	無題	爲榮
	日暖南部淑氣匀　梅花似雪十分新　賞心不只題詩句　一朶乞翁供祖神
○	無題	爲定
	偃葢重々聳彼蒼　翠陰脫帽獨徜徉　此中自有松濤起　忽拂炎威送晩凉
○	無題	長說
	數樹長松繞社頭　森々欝々綠陰稠　仰看盖影正無夏　俯聽風聲巳有秋

（三三）梅溪集詩序云　干中

『元龜戍戍^[4]春遊_二城南吉祥寺村_一投_二宿一菴_一云々』

（三四）梅溪集　干中

『發亥^[5]春岐陽光遠知藏僑_二居干城南吉祥寺_一今將_レ歸_二故里_一求_レ予以_二贈言_一 因賦_二一絕_一應_二其命_一云
客舍城南過_二一春_一　錦嚢風月步篇新　朝來獨出吉祥寺　孰_二若別_レ花兼別_一レ人 　　雪嶺』

（三五）明治三十四年九月

侯爵黑田長成殿參拜　金壹封奉納

（三六）明治三十五年菅公一千年祭の際名家九十八名の書畵奉納あり其芳名

（書）朝鮮正一品錦陵尉朴泳孝氏  （詩書）大竹温九拜氏  （畵）契月繪氏  （歌書）正七位孝禥氏  （詩書）高本繁敬具氏  （歌書）調子氏  （詩書）颿山淸原柊氏  （詩書）南湫緖方羽敬題氏  （歌書）從二位泰顯氏  （畵）耕寒筆氏  （詩書）南岡氏  （詩書）服部轍氏  （畵）曠谷筆氏  （文書）後學中島純氏  （詩書）錦山矢土勝之氏  （詩書）正五位勳三等秋月新太郞氏  （詩書）近藤元粹氏  （畵）掃雲筆氏  （歌書）張輔氏  （詩書）西川光拜詠氏  （詩書）堤靑富氏  （詩書）達〓^[6]民氏  （畵）泰山氏  （詩書）晴濤立松英氏  （詩書）香霞尖〓^[7]氏  （詩書）華城小野善拜奠氏  （畵）玉洲氏  （詩書）高野淸雄氏  （詩書）松坡田邊新氏  （畵）鴨江松山壽氏  （詩書）梅崕山本靈氏  （詩書）香嶺神田酻氏  （詩書）苔園田部密氏  （詩書）山田迪氏  （詩書）山本𣸪一氏  （詩書）後學福井緐氏  （畵）吐月氏  （詩書）春耕近田隣氏  （詩歌書）正三位源淸氏  （詩書）荒貞公氏  （歌書）源行範氏  （畵）秀鳳氏  （詩書）高島正肅氏  （畵）直嶺氏  （詩書）谷錢臣氏  （詩書）正木聳山氏  （詩書）土屋𩡶耳門氏  （畵）秋濤筆氏  （書）乾坤雲氏  （書）山縣有朋氏  （詩書）周峰福原公亮氏  （畵）奉亭氏  （詩書）春日井謙氏  （詩書）秋水長谷川才元氏  （詩書）就洞湯川信敬氏  （詩書）賴潔氏  （詩書）月村藤龍氏  （畵）正六位田中之雄氏  （詩書）後藤〓^[8]氏  （詩）村上正誼氏  （詩）擇堂靑再氏  （詩）矢野朗氏  （詩）東海道人泰氏  （歌）正四位藤原雅之氏  （詩）鷄林安泳中氏  （畵）三舟日柳愬氏  （詩）帆山淸原栓  （詩）北越布衣高橋茂氏  （詩）鑑海田龢氏  （詩）月城居士秀氏  （詩）永年居士氏  （畵）五雲氏  （詩）田中義文氏  （詩）鶯谷田祐氏  （詩）猪木祈再氏  （詩）童山淸水享氏  （畵）秋宗氏  （詩）田中正誠氏  （文、歌）七十有八叟宍夫氏  （畵）春水氏  （詩）小林卓藏氏  （詩）恕孝氏  （詩）玉置正氏  （詩）津田要氏  （詩）適處縣篤氏  （詩）晩紅園和久光德氏  （詩）華外茅名俣氏  （詩）虛堂伊藤紀氏  （詩）高島崇氏  （畵）巴汀氏  （詩）實砍氏  （詩）桂邨山〓^[9]氏  （詩）畊研平孟氏  （詩）山口寬氏  （詩）野島菊榮女史氏  （詩）生駒章氏  　　以上

（三七）昭和三年四月菅公一千二十五年祭の際

正四位男爵前田直行殿より金壹封奉納
從二位勳三等子爵唐橋在正殿參拜金壹封奉納
從三位貴族院子爵五條家御令孃幷御附一人參拜金壹封奉納

（三八）昭和三年六月十日

御歌所冷泉伯爵幷御家族二十五人同道參拜金壹封奉納　寳物拜觀せらる。

（三九）歌林四季物語　干中

『廿五日の聖庿の神事やむごとなきことなるべし、氏の公卿、をの／＼つどひ、からころもおしてきたのゝ神ぞとは袖にもちたる梅にてもしれ、心たにまことの道にかなひなはいのらずとても神や守らん、の二くさの御歌を句のかみにをき、あるは、その要字をとりて、から歌にのへつらねて、又たいさく、けんさく、秀才なりなどいふも、みな此日をこなはるなるべし。 これ則菅亟相道眞公、延喜三とせけふになん、つくしにてをはらせ給ふ日なれば、あさましきまでの法會にて、神道のまことをつくし御代ながくさかゆく春に立のびさせおはしませとの御事なるべし。』

（四〇）中右記云

『寬治六年三月廿八日今日有吉祥院聖庿作文是寺僧依有夢想吿也』

（四一）四條天皇の御宇文曆二年二月廿三日、大學頭前長門守殿より加賀國笠間卿^[10]富墓庄柴山庄を神領とし永代法華八講料所として奉納

『右者往古無_二年貢_一興廢地也 雖_レ然仁者樂山依_レ有_二因緣_一 宣旨申請神領○施入永法華八講料所云々』