日本三大怨霊

 日本三大怨霊(おんりょう)とは、菅原道真、平将門、崇[1]徳天皇の3人を指します。 いずれも平安時代の人物で、死後に怨霊となって自然災害や朝廷要人への厄害をもたらしたとされ、とても恐れられました。

三大怨霊 読み 生没年 埋葬地
菅原道真 すがわら の みちざね 845-903 安楽寺(廃寺)
太宰府天満宮:dazaifu
平将門 たいら の まさかど 903(?)-940 将門塚(首塚):東京都千代田区
延命院(胴塚):茨城県坂東市
崇徳天皇 すとくてんのう 1119-1164 白峯陵:香川県坂出市

 怨霊とは、自分が受けた仕打ちに恨みを持ち、祟りなどをする死霊または生霊のことで、悪霊に分類されます。 特に政争や争乱によって非業の死を遂げた人は怨霊となって祟り、自分を死に追いやった敵対者や為政者たちにさまざまな厄害をもたらして、それらの人々を恐怖におののかせました。

 そこで時の権力者たちは怨霊を慰め祟りを鎮めるために、位階や官職を贈って名誉を回復(贈位・贈官)したり、追号したり、神霊(神)として祀ったりしたわけです。 神霊として祀られ怒りの鎮まった怨霊はやがて御霊(ごりょう)となり、学問や武道の神、地域の守り神などとして信仰されるようになります。

三大怨霊 贈位・贈官、追号 神号 祀られている主な神社
菅原道真
日本太政威徳天
正二位
正一位左大臣
太政大臣
天満大自在天神
(天神)
太宰府天満宮:dazaifu
北野天満宮:kitano
吉祥院天満宮kisshouin
平将門 国王大明神
将門大明神
築土神社:東京都千代田区
神田明神:東京都千代田区
崇徳天皇 崇徳院 白峰宮:香川県坂出市
白峯神宮:shiramine

 全国にある御霊神社は、このように怨霊を鎮めて御霊とすることで祟りを免れ、平穏と繁栄を実現しようとする御霊信仰に基づいて建てられたもので、非業の死を遂げた人々が祀られています。


[1][崇]と[祟]、「崇(あが)める」と「祟(たた)る」の漢字の混乱が時々見られます。ご注意ください。

更新日:2024/10/07