六斎日と十斎日

 六斎日(ろくさいにち)とは、仏教思想に基づいて特に身を慎み持戒清浄であるべき日とされた6日のことで、六施日(ろくせにち)ともいいます。

 在家信者は毎月の六斎日に通常の五戒から八斎戒へとより厳しい戒律を守ります。

 六斎念仏はもともと民衆に仏教を広めるため、六斎日に街中で鉦や太鼓を打ちながら念仏を唱え踊ったことが始まりとされていますが、現在では六斎日に関係なく主に盂蘭盆や送葬に際して行われています。

 十斎日(じっさいにち)とは、この日に八斎戒を守り、それぞれの日に割り当てられた仏・菩薩を念ずると罪消・増福の利益があるとされる10日のことです。

構成 十斎日仏
三斎日 三斎日 六斎日 十斎日 仏・菩薩 読み方
11日 定光仏 じょうこうぶつ
28日 薬師仏 やくしぶつ
314日 賢劫千仏 けんごうせんぶつ
415日 阿弥陀仏 あみだぶつ
518日 観世音菩薩 かんぜおんぼさつ
623日 勢至菩薩 せいしぼさつ
724日 地蔵菩薩 じぞうぼさつ
828日 毘盧遮那仏 びるしゃなぶつ
929日 薬王菩薩 やくおうぼさつ
1030日 釈迦牟尼仏 しゃかむにぶつ

更新日:2016/02/27