南都六宗

 南都六宗(なんとろくしゅう)とは、奈良時代、平城京を中心に栄えた仏教の6つの宗派の総称で、奈良仏教ともいいます。

 平安時代以降平安京を中心に栄えた「平安二宗」(天台宗・真言宗)に対する呼び名として付けられました。

 また、南都六宗と平安二宗を合わせて八宗という呼び方もあります。

名称 読み方 教義 開祖 中心寺院
1法相宗 ほっそうしゅう 唯識 道昭 興福寺薬師寺
2倶舎宗 くしゃしゅう 説一切有部 道昭 東大寺興福寺
3三論宗 さんろんしゅう 中論・十二門論・百論 恵灌 東大寺南院
4成実宗 じょうじつしゅう 成実論 道蔵 元興寺大安寺
5華厳宗 けごんしゅう 華厳経 良弁・審祥 東大寺
6律宗 りっしゅう 四分律 鑑真 唐招提寺