京都三庚申 |
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天台宗 本尊 青面金剛 |
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当寺は大黒山延命院金剛寺と号し 大阪四天王寺庚申 東京浅草庚申(現存せず)と共に日本三大庚申の一ッで 本尊に青面金剛童子を祀る。[1]
その昔 葛野(かどの)の秦河勝が我が國に帰化した時 共に將來した佛像で 秦氏一族の守本尊でしたが 秦氏が滅亡した時 淨藏貴所(じょうぞうきしょ)法师[2]がこの本尊を奉持して一般人にも参詣出來る様にと 八坂の地を卜(ぼく)して創建したのが当庚申堂だ と伝えられています。 今から約千二百年も前のことです。
その後 重なる兵乱災火により 本堂 書院も宝物と共に焼失し 現存の本堂は延宝六年戊午五月(約三百年)の再建であります。
江戸末期までは西側に愛后[3]山を正面にして梅林を見下せる書院も有り風光佳絶の地で善男善女が庚申待(こうしんまち)(守庚申)に参籠し隆盛を極めました。
明治以後廃佛等 世の変遷により 現代は境内も縮少し 昔の姿は有りませんが 年に一願は何事も叶う とて 本尊は云うに及ばず左脇侍の不動明王は悪魔を拂い 右脇侍の辨財天は婦女を守護し 聖德大子[4]は建築業の祖神として 相共に誠に靈驗あらたかであります。
出所:金剛寺『当山由來』説明板
「巡礼通称寺」の幟が示すように、「金剛寺」よりも「八坂の庚申さん」の名で知られています。 八坂の塔で有名な法観寺のすぐ近くにあり、多くの観光客が訪れます。 |
≪本堂(庚申堂)≫
境内には願いを込めて作られた多くの「くくり猿」が吊り下げられています。 |
【問題】
上の2枚の写真の中にはそれぞれ三猿が写っています。どこでしょうか?
正解は... |
[1] | 原文に句読点はありませんが、読みやすいよう句点「。」だけ追記しました。 |
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[2] | [师]は[師]の異体字(形の異なる同じ意味の文字)です。 |
[3] | 「后」は「宕」の異体字か誤記か不明です。原文通り「愛后」と表記します。 |
[4] | 「太子」の点が消えているだけかもしれませんが、見たまま「大子」と表記します。 |
更新日:2022/03/21