伏見五福 |
|
真言宗系単立 本尊 大黒天 |
|
円通山と号する真言宗単立の寺で、空海(弘法大師)の開基と伝えられる。 もとは長福寺といい、豊臣秀吉が深くこの寺を信奉したのを初め、武家の信仰も厚かったとされる。
江戸時代はじめ、この近くに薩摩藩(現在の鹿児島県)邸が置かれ、薩摩藩主・島津家の守り本尊「出世大黒天」と同じ大黒天が当寺に祀られていたことから、一六一五年に薩摩藩の祈願所と定められ、大黒点を本尊として、寺名も大黒寺と改められた。 通称「薩摩寺」とも呼ばれた。
本尊・秘仏大黒天は、金張の厨子に安置された小さな像で、六十年に一度、甲子の年に開帳される。
幕末に西郷隆盛が建てたという、有馬新七ら寺田屋事件で犠牲となった九烈士の墓碑をはじめ、伏見義民の文珠九助、木曽川治水工事の犠牲となった薩摩藩家老・平田靱負の墓、また、「金運清水」と命名された井戸がある。
出所:『大黒寺』京都市駒札
|
|
更新日:2015/01/31