西大路七福社 |
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祭神 |
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吉祥院天満宮は、ご祭神の菅原道真公がお亡くなりになって三十一年目に、道真公誕生の地に朱雀天皇の勅命により創建された最初の天満宮です。
この地は、桓武天皇による平安京遷都の際、道真公の曽祖父古人(ふるひと)卿、祖父清公(きよきみ)卿がお供して帝より領地として賜ったところです。 清公卿が遣唐使として唐へ向かう途中、嵐に遭遇しながらも吉祥天女の霊験により難を逃れ、無事使節の任を果たされました。 帰朝後、吉祥天女の像を刻んで自邸内に祀られました。 これが地名吉祥院の由来です。
承和十二年(八四五)に是善(これよし)卿の子として誕生された道真公は、幼少の頃から学才に秀で、文章生に合格されるまではこの吉祥院の地に住まわれました。 延喜三年(九〇三)の道真公没後、この地で吉祥院聖廟をおきその霊を祀ったことが当宮の始まりです。
当宮はその後幾度となく焼失しましたが、その都度浄財を集めて再建を行いました。 平成二十年(二〇〇八)には創建千二百年祭を斎行しました。
境内には、道真公のへその緒を埋めたと伝わる「胞衣(えな)塚」をはじめ、少年時代に習字に使用したという「硯の水」や参勤のときに姿を映されたと伝わる「鏡の井」などがあります。
出所:『三十五年の歴史を積み重ねて− 西大路七福社ご利益めぐり』
更新日:2017/02/11