大覚大僧正ゆかり 龍華 |
|
日蓮宗 大本山 本尊 |
|
日像上人帝都弘教の拠点
元亨元年(一三二一)日蓮上聖人の孫弟子である龍華樹院日像上人の開創。 日像上人は幼名経一丸(麿)といい、七歳の頃から日蓮聖人に給仕。 聖人はご入滅が近づいた折りに、枕元に十三歳の経一丸を呼ばれ、遺命として帝都での妙法弘通を委嘱された。
日像上人は、日蓮聖人十三回忌を期して、厳寒の鎌倉由比ガ浜で百箇日の苦修錬行を遂げ、永仁二年(一二九四)初めて上洛。 上人の教化により、たちまち入信者を多数集めたが、他宗派の排斥などがあり、三度の法難を受けた。
元亨元年に三度目の追放を許され、遂に後醍醐天皇より皇居の御溝(みかわみぞ)の傍に地を賜り、一宇を建立。 これが妙顯寺の草創である。 建武元年(一三三四)四月には、法華宗号の綸旨を賜り、勅願寺としての基盤を確固たるものとした。
その後、天文法難(一五三六)で災禍を受けたが、二条に再興され、文禄二年(一五九三)豊臣秀吉の市街地整備に伴い現在地へ移転した。
出所:『大覚大僧正ゆかりの京都本山めぐり』ポスター
更新日:2020/11/20