延暦寺 第三番 |
|
本尊 文殊菩薩 延暦寺HP |
文殊楼は、延暦寺根本中堂の正面の尾根上にあって、ほぼ東を向いて建っています。 桁行(けたゆき)三間、梁間(はりま)二間、二重、入母屋(いりもや)造、銅板葺、の構造をもち、一見楼門のように見えます。 楼上には文殊菩薩が安置されています。
創立は根本中堂と同じく古いものです。 寛永の復興にあたって中堂、講堂とともに再建されましたが、寛文八年(一六六八)に焼亡してしまいました。 そのためすぐに再建された文殊楼が現在のものです。 寛永の建物より小規模となり、全体的には唐様が取り入れられていますが、古い和様も忘れずに入っているところに苦心がしのばれる折衷(せっちゅう)様式となっています。 いずれにしても江戸時代の代表的な様式の建造物です。
昭和四八年(一九七三)に市の指定文化財に指定されました。
出所:『延暦寺文殊楼 一棟』大津市教育委員会駒札
≪文殊楼≫
文殊楼は自由に内部に入って文殊菩薩を拝むことができます。 ただし、2階に上がる階段は梯子のように急勾配で幅も狭いため、昇り降りには十分ご注意ください。 |
≪文殊楼≫
根本中堂正面の高い石段を上がった所にある文殊楼は、延暦寺の山門にあたります。 |
更新日:2014/09/20