京都六阿彌陀御詠歌 日本歌謠集成 巻四
昭和3年(1928)

御詠歌:

日本歌謡集成 現在
第一番 東山眞如堂 真正極楽寺
世に超えし。大願力の。尊とさよ
 慈悲のほかなる。不可思議の慈悲。
第二番 東山永觀堂 禅林寺
南無阿彌陀。とばかり聞くぞ。身を變へぬ
 この世ながらの。佛なりけり。
第三番 東山淸水阿彌陀堂 清水寺 阿弥陀堂
淸水の。瀧へ參れば。自ら
 現世安穩。後世極樂[1]
第四番 東山安祥院 安祥院
阿彌陀佛。誓の船に。身をよせて
 他力の風に。まかせてぞ吹く。
第五番 京極安養寺 安養寺
三つの罪。五つの障り。深くとも
 捨てぬ佛の。誓たのめば。
第六番 新京極誓願寺 誓願寺
極樂に。壽命無量に。ながむれば
 樂しみもまた。盡きぬことなし。
[1]円光大師二十五霊所も同じ御詠歌ですが、この部分が「後生極楽」になっており、他に「往生極楽」となる場合もあるようです。

更新日:2024/05/17