真言宗十八本山
第九番
はちまんさん きょうおうごこくじ とう じ
八幡山 教王護国寺 (東寺)
東寺真言宗 総本山
本尊 
法語済世利人[1]
御詠歌くうかいの こころのうちに さくはなは
 みだよりほかに しるひとぞなき[2]
住 所
電 話
URL
備 考院号:金光明四天王秘密伝法院(こんこうみょうしてんのうひみつでんぽういん)

 東寺は東寺真言宗の総本山です。 桓武天皇は平安の地に都を移されて、延暦15(796)年大納言藤原伊勢人を造寺長官に任じ、平安京の南の正門である羅城門の左右に東西両寺を建立しました。 唐の都長安の有様にならって、東西南北に規則正しく碁盤の目のように大通りを配置し、東西両寺で左右両京を鎮護したのです。

 その金堂には、薬師三尊像が安置されました。 いまは羅城門もなく、その西側に東寺と対になるよう建てられた西寺もなくなり、東寺だけが教王護国寺の名でもとの場所にそのまま残されています。

 やがて弘仁14(823)年、空海(弘法大師)は都における真言密教の根本道場として、嵯峨天皇から東寺を賜りましたが、なお伽藍は完成に至らず、大師入定後にその多くは竣工を見たのです。

 その後延久、永久年間に修理が行われ、次いで建久の頃文覚上人勧進となって修営再興を企て、以後多くの人々の努力によりしばしば修造再営されて現在の偉観を呈するに至ります。 平成6(1994)年、「古都京都の文化財」のひとつとしてユネスコの世界遺産に登録されました。

出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋


[1]『十八本山巡拝案内記』では法語「五蘊皆空(ごうんかいくう)」の説明がありますが、納経帳の表記に従いました。
[1]『十八本山巡拝案内記』では「しるひとはなし」と書かれていますが、納経帳の表記に従いました。

更新日:2020/01/18