真言宗十八本山 第十二番 |
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真言宗醍醐派 総本山 本尊 |
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「醍醐寺」…平安末期の「醍醐寺縁起」に開創の逸話がある。
聖宝は法を求め、また広めるもととなる霊地を求めるなか、笠取山の谷あいで、一人の翁が湧き出る水を口にし「醍醐味かな 醍醐味かな」と賞味している姿に出会う。 この翁に話しかけ、この地に精舎を建てる許しを得た。 そして、ご自身で准胝、如意輪の二体の観音像を彫り、お奉りして醍醐寺を開創した。 この縁起の中に、寺号「醍醐寺」の命名を見ることが出来る。 また、時の延喜天皇は、ご自身諡号を寺の名をとって醍醐天皇と称せられた。 さらに、寺一円の里は「醍醐」と云われ、その地名となり、上醍醐の水は、誰言うこともなしに「醍醐水」と呼ばれるようになった。
今日では、自分自身の心の満足、満たされた状態を「醍醐味」と称し、ゴルフの醍醐味、スキーの醍醐味、読書や旅行等々にも用いられる。 そして「人生の醍醐味」という日常語にまでなり、多くの人から愛される言葉の一つとなっている。
出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋
更新日:2020/01/18