真言宗十八本山 第十五番 |
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真言律宗 総本山 本尊 |
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西大寺は、奈良時代の天平宝字8(764)年に、称徳天皇が鎮護国家と平和祈願のために7尺の金銅四天王の造立を発願されて創建せられた勅願寺である。
伽藍の造営は翌天平人語元(765)年から、ほぼ宝亀末(780)年頃まで続けられたが、当時の境域は、東西11町、南北7町、面積31町(約48ヘクタール)に及ぶ広大なもので、ここに薬師、弥勒の両金堂をはじめ、東西両塔、四王堂院、十一面堂院など、実に百十数宇の堂舎が甍を並べ、文字通り東の東大寺に対する西の大寺にふさわしい官大寺であった。 しかし、その後平安時代に再三の災害に遭い一旦衰頽したが、鎌倉時代の半ばに、稀代の名僧興正菩薩叡尊上人(1201〜1290)が密律不二の法灯をかかげて復興し、「真言律」の根本道場として面目一新した伽藍が整備された。 その後室町時代の兵火などによって再び多くの堂塔を喪失したが、興正菩薩以来の法灯は連綿として今日まで維持されている。
出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋
≪東門≫
南都七大寺のひとつ西大寺。 西大寺の行事として有名なのが大茶盛式。 人間の頭より大きな茶器で、横の人に支えてもらいながらお茶を飲む光景をニュースで見たことがあると思います。 |
≪東塔跡越しの本堂≫
本堂の正面に“東”塔跡があるのは不思議ですが、もとは光明真言堂というお堂を本堂にしたからのようです。 |
≪愛染堂≫
愛染明王坐像は日本の愛染明王像の代表作の1つといわれ、西国愛染十七霊場の第13番になっています。 |
[1] | 『十八本山巡拝案内記』では「おうじょうに」と書かれていますが、納経帳の表記に従いました。 |
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更新日:2020/01/18