真言宗十八本山
第十七番
いちじょうさん だいでんぽういん ね ごろ じ
一乗山 大伝法院 根來寺
新義真言宗 総本山
本尊 
法語迷中是非是非倶非
(めいちゅうのぜひはぜひともにひなり)
御詠歌ますかがみ うつしおこする すがたをば
 まことにみよの ほとけとぞみる
住 所
電 話
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備 考

 根來寺は、正式には一乗山根來寺大伝法院と称す。

 今から1300年前、役行者が葛城二十八ヶ所の行場に連なるこの地を、伝法隆昌の地と定められ、その後、寛治年間(1087〜)この地方の豊福長者の寄進で豊福寺が建立されたが、長承元(1132)年に鳥羽上皇の院宣によってこの寺を附近の岩出、山崎、岡田、山東、弘田の5つの荘園と共に興教大師(覚鑁上人)に下賜されたのである。

 興教大師は、真言宗の中興の祖と仰がれる高僧で、高野山においでになり大伝法院、金剛峯寺の座主を兼ねておられた。 故あって弟子一同とともに根来に移り遠大な理想のもと、豊福寺内に円明寺、神宮寺などの造営も進められ、康治2(1143)年12月12日、49才で意義深い人生を、この地において閉じられた。

 かくして、根來寺は新義真言宗の発祥の地となったのである。

出所:『十八本山巡拝案内記』から抜粋

更新日:2020/01/18