二十二社
上七社
ふし み いな り たい しゃ
伏見 稲荷 大社
主祭神
住 所
電 話
URL
備 考

 日本各地にある稲荷神社。 その数、3万社を超えるといわれるが、伏見稲荷大社が稲荷神社の総本宮だ。 近年、外国人観光客が年々増え、つねに多くの参拝客でにぎわっている。

 主祭神の宇迦之うかの御魂みたまの大神おおかみは、『古事記』によれば、須佐之男すさのおのみこと大市比売おおいちひめのみことの御子。 また『日本書紀』によれば伊弉諾いざなぎ伊弉冉いざなみの御子・倉稲魂うかのみたまの大神おおかみとされ、五穀・食物の神だ。

 鎮座は711年。 社伝によると古代の有力豪族・秦氏の一人、はたの伊侶具いろぐが勅命を受けて三柱の神を稲荷山の三ケ峰にまつると、五穀豊穣となり、地域の百姓がおおいに喜んだという言い伝えがある。 また『山城国風土記』逸文には、秦伊侶具が餅を的にして矢を射たところ、その餅が白い鳥となって飛び去り、舞い降りたところに稲が実ったため、その奇瑞きずいにより社名を「イナリ」としたと伝えている。

 827年に淳和天皇の体調が勝れなくなったため占いをしたところ、東寺造営の際に稲荷山の神木を切ったことにより、稲荷神に従五位下の神階が与えられ、東寺の守護神としてあがめられた。 さらに942年には正一位となる。 現在でものぼりに「正一位稲荷大明神」と書かれているのはこのためだ。

出所:『日本の神社100選』から抜粋

更新日:2019/02/11