近畿三十六不動尊
第四番
しん のう ざん しゅ しょう いん きょう ぜん じ
心王山 殊勝院 京善寺
真言宗御室派
本尊 不動明王
札所本尊やくよけ不動(木造立像)
御詠歌いくたびも ねがいがかなう 京善寺
 不動のりけん ありがたきかな
住 所
電 話
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備 考

 「桑津のゴーンの寺」と呼ばれる京善寺は、宝暦年間(1751−64)に立派な梵鐘を鋳造し、鐘楼堂を建てて、毎日ゴーン、ゴーンと、この鐘をついていた。 そんなところから、この名前がつけられたようである。

 本尊の不動立像は、ズングリとして、上体が大きく両腕が太い。 唇を無理に閉じているように見え、あまりこわくない目をしたお顔を見ていると、誰かが云ったような悲しささえ感じられる。

 私達は不動様を拝んで、あのこわいお姿によって、心が正されるので、あのような恐ろしい姿を教令輪身きょうりょうりんじんという。 私達は、いけないこととわかりながら、心の弱さのために自己に負けてしまうことがある。 そんな時、厳しい先生の一声、厳父のニラミによって改めるのと同様、お不動様を拝むことによって正しく導かれるのである。 こわい先生や、きびしい父親に、時によってより一層の親密感を持ち、信頼をよせると共に好きになるように、不動信仰が盛んになる源もそのきびしさにあると思われる。 もちろんその奥には慈愛に満ちた本性があるからである。

出所:『近畿三十六不動尊』から抜粋


 近鉄天王寺東口駅前から市バスで桑津西口下車、徒歩6分。
≪本堂≫
 ご本尊の不動明王は、和歌山県の根来寺の不動明王と同木同作で、興教大師の作と伝えられています。

更新日:2018/11/02