近畿三十六不動尊
第九番
ふた たび さん たい りゅう じ
再度山 大龍寺
東寺真言宗 別格本山
本尊 如意輪観音
札所本尊再度不動(木造立像)
御詠歌だい志ようの いのるちからの げにいわや
 石の中にも ごくらくぞある
住 所
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備 考

 この寺は、人皇第四十八代称徳天皇の神護景雲二年(768)天皇の命を受け、堂塔建立の適地を探し求めて来られた和気清麻呂公が、僧道鏡の刺客に襲われた時、忽然と大蛇が現われ、公を助けた。 大蛇が消えたあとに、聖如意輪観音が立っておられたので、公はこの地に伽藍を建てて、摩尼山大龍寺と名づけられたと云うことである。 大蛇が出現した場所は「蛇ガ谷」といい、「龍ガ滝」の霊蹟と共に今に残っている。

 その後、弘法大師三十才の延暦二十三年(804)求法のため入唐に際して、諸願成就、特に旅の安全をこの不動尊に祈願されたのである。 このため、只今も交通安全並びに厄除けの不動尊として信仰を集めている。 大師は唐の長安にある青龍寺の恵果和尚から真言密教の奥義を授り、大同元年(806)無事帰国、翌二年お礼参りのため、再び当山に登られたというので“再度山”と呼ばれるようになり、修法されたところを「修法が原の行場」と云う。 今は、修法が原一帯は国立公園再度山公園になっていて、桜、つつじ、もみじ等が美しく、修法が原池ではボート遊びもできる。 更に奥にある森林植物園を含め、休日には自然を求める人々で賑わっている。

出所:『近畿三十六不動尊』から抜粋


 JR三ノ宮駅から徒歩1時間30分。JR三ノ宮駅からバス(4〜11月の土・日・祝日運行)大龍寺前下車。
≪護摩堂≫
 毎月21日(3月と9月は28日)に護摩の修法が行われます。

更新日:2018/11/02