近畿三十六不動尊 第十八番 |
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本山修験宗 総本山 本尊 不動明王 |
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聖護院門跡は、本山修験宗(山伏)の総本山で、寛治四年(1090)に増誉大僧正(1032〜1116)が開かれたものである。
本山修験は、今から約千三百年前、役小角(役行者、または神変大菩薩と呼ぶ)がはじめたもので、神道、儒教、仏教の三つの思想を融合一体とし、広く一切の信仰を包容、出家、在家の分け隔てをしない宗旨で、実に庶民的なものと云える。 修験と云うのは、実修得験を意味し、理論より実践に重きをおいた宗旨である。 即ち、山岳信仰と云われる通り、山に登って、自然の中に身を置き、苦行を積んで身体を鍛え、合せてそこに仏心を求め、現世に理想社会、極楽浄土を築こうとするものである。 まさに修行の体験によって徳を験わすのである。
この寺には、本尊の不動明王二体(智証大師作、重文)智証大師像(重文)不動明王及び神変大菩薩の古画(智証大師筆)がお祀りしてあり、後陽成天皇の御消息文(重文)等のほか、後花園天皇はじめ各天皇の御宸翰、探幽の軸、永俊の襖絵、元信、永徳、永信の屏風等、狩野派の障壁画と共に数百点にのぼる文化財が保存されている。
出所:『近畿三十六不動尊』から抜粋
聖護院の朱印
聖護院は修験道(山伏)の総本山であり、現在でも葛城山、大峰山などの霊山を修行している寺院です。 山伏の象徴である法螺貝の印と修行の本尊であり聖護院の本尊でもある不動明王を表す梵字(カーン)が書かれています。
本日はよくお参りくださいました。 皆様の心身健康・心願成就をを念じます。
出所:聖護院門跡参拝のしおり
更新日:2021/10/09