祇園祭
山鉾巡行 前祭
あぶら てん じん やま
油天神山
ご利益学業成就
分 類舁山(かきやま)
所 在下京区油小路通綾小路下ル風早町
URL
備 考
[1]

 古くから町内(風早町かざはやちょう)に祀られていた天神(菅原道真公)を勧請かんじょうして作られた山で、油小路通にあるところから、「油天神山あぶらてんじんやま」とも、また勧請の日がちょうど丑の日にあたっていたので「牛天神山うしてんじんやま」とも呼ばれる。

 山は正面に朱の鳥居を立て、金箔を貼った社殿には、もと風早家に伝来し後に町内のほこらに祀っていた天神像(寛永七年(一六三〇)作)を安置する。 真木しんぎの松の他に、紅梅の枝を華やかに立て鈴をつけている。 水引みずひきはパリのクリュニイ博物館蔵のタピストリー「貴婦人と一角獣」に着想を得た図案で、平成十八年に「翔鷹千花図」を新調、前懸まえかけは雲龍文様の繻子地しゅすじのにしき宵飾よいかざりの胴懸どうかけは十九世紀のカザフ絨毯じゅうたん見送みおくり毛綴けつづれの宮廷宴遊図であったが、平成二年梅原龍三郎うめはらりゅうざぶろう原画の「朝陽図」綴織つづれおりを、前懸は平成六年に「木瓜波濤龍図もっこうはとうりゅうず」錦織を新調、胴懸どうかけは左右共に前田青邨まえだせいそんによる原画で、平成十二年、十三年新調の「紅白梅」を用いる。 欄縁らんぶちは、前部だけ凹形に切り込まれて、社殿をはっきり見せたもので、天保四年(一八三三)制作の牛と梅のかざり金具がついている。 きゅう懸装品けんそうひんとして官服直しの雲竜図三枚が大切に保存されている。

出所:『油天神山』京都市駒札


[1]霰天神山のページに誤って油天神山の朱印が押されています。

更新日:2017/09/20