祇園祭 山鉾巡行 前祭 |
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四条傘鉾は、応仁の乱以前に起源をもち、山鉾の非常に古い形態の一つである傘鉾の姿を現在に伝えているものである。
この傘鉾は、頂上に花瓶・赤幣・若松を飾り、垂りをつけた大きな風流傘を中心に、江戸時代には、壬生村から奉仕の棒ふりばやしが付随して巡行に加わり、多くの人々に親しまれてきた。
記録によると、応仁の乱で焼失したこの傘鉾も、明応九年(一五〇〇)に再興されるが、幕末の元治元年(一八六四)の大火で再び焼失し、明治五年以降は全く途絶えていた。
昭和六十年、町内の人々の努力が実り、この傘鉾の本体が再興され、以来路上に飾るだけの「居祭」をつづけてきたが、昭和六十三年から巡行に欠かせないはやし物が復元され、三十二番目の山鉾として百十七年ぶりに巡行に参加することになったものである。
出所:『四条傘鉾』京都市駒札
更新日:2017/09/20