吉祥院天満宮詳細録 第九章 | p278 - 283 |
|第九章 (7/7)| |
○ | 杜鵑花 | 伏原三位宣諭卿 | |
経雨朝来紅朶多 花容自似酔顔〓[1] 秪〓[2]啼血痕深浅 昨夜杜鵑幾度過 | |||
○ | 松陰避暑 | 為栄 | |
社南社北万松陰 日午自無炎気侵 林下移床忽忘夏 樹頭蝉響聴鳴琴 | |||
○ | 松陰避暑 | 長材 | |
松高枝密樹陰涼 風滌暑煩日影長 此𥚃蒼然冷如水 梢声早巳報秋光 | |||
○ | 無題 | 在光 | |
梅樹々辺経過人 祖神拝罷賞精神 幽香清色雨奇絶 祠内春如姑射春 | |||
○ | 無題 | 夏長 | |
松梢風度晩涼浮 洗尽煩襟万慮𠇾 不求殿閣千間庇 好向翠陰先借秋 | |||
○ | 無題 | 為栄 | |
日暖南部淑気匀 梅花似雪十分新 賞心不只題詩句 一朶乞翁供祖神 | |||
○ | 無題 | 為定 | |
偃蓋重々聳彼蒼 翠陰脱帽独徜徉 此中自有松涛起 忽払炎威送晩涼 | |||
○ | 無題 | 長説 | |
数樹長松繞社頭 森々鬱々緑陰稠 仰看蓋影正無夏 俯聴風声巳有秋 |
[1] | 〓の漢字は[肙它]です。 |
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[2] | 〓の漢字は[朱冬]です。 |
[3] | 梅渓集の著者である雪嶺永瞳の没年は天文6年(1537)です。元亀年間(1570-1573)では年代が合いませんし、また元亀年間に戌年もありません。 「文亀壬戌」の誤記と思われますが、原文通り表記します。 |
[4] | 「癸亥」の誤記と思われますが、原文通り「発(發)亥」と表記します。 |
[5] | 〓の漢字は[至支]です。 |
[6] | 〓の漢字は[扌名]です。 |
[7] | 〓は[惣]の[勿]を[隹](と少し違う)に置き換えた漢字です。 |
[8] | 〓は[移]の下に[大]を加えた漢字です。 |
[9] | 「郷」の誤記と思われますが、原文通り表記します。 |
更新日:2021/02/06