吉祥院天満宮詳細録 第十章 p291 - 297
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一、四月 朔日十五日二十八日 両天内神灯明燃之御飯備之。

一、松尾御神事御面供奉御出節同断
頭屋より御本山茶屋赤飯一重御酒一升持参煮染等出之出立御出の通頭屋にて各神酒頂戴旅所へ参。

一、七日長竹末花付建之、

一、八日より夏中日中鐘突申候(年々当村方より頼にて盆前後迄茂突申候)

一、十三日両天末社月次神供備之。

一、二十五日両天末社神供如例備之。

一、五月朔日十五日二十八日両天内神御灯燃之(御飯備之)

一、五日両天末社へ粽備之(内祝赤飯粽)

一、十三日両天末社神供如例備之。

一、半夏生村方へ札配例之通

一、二十五日両天末社神供如例備之
日野様、篤丸様、高辻様、五条様神供洗米如例上之、東寺岡本若狭殿へ包神供箱入遣之、神供一膳宛西新田村山本平太郎殿、林徳兵衛殿、北条薮田惣兵衛、勘左衛門、西条石原藤兵衛、東条恩田次兵衛各為持遣之、御飯料理小土器二枚、一枚に梅干、一枚に枇杷一房宛、土器紙舗各箸添

一、今晩百灯明燃之申刻より戍下刻迄

一、六月朔日十五日廿八日両天内神御灯如月次(御飯上之)

一、十三日両天末社神供如例

一、二十五日両天末社神供如例備之、 日野様、 勧修寺様、 高辻様、 五条様神供洗米等如例上之、

一、三十日水無月祓勤之、小麦団子茄子月天へ備之、

一、七月朔日十五日廿八日両天内神御灯燃之候御飯上之、

一、五日例年墓参 一家中被参成就院並呼申候御並[1]料理、指身茄子葯蒻茗荷大角豆和物荒布白粕汁菜こま/\とうふさい御酒肴見合墓参後夕飯料理無定見合料理可有之候

一、七日井戸かえ神酒洗米備之

一、十三日両天神供毎月同断

一、十三日晩方聖霊迎火 仏檀祭如例年聖霊馳走料理其年初物備之

一、十五日両天末社白蒸強飯蓮葉に包備之、
内祝蓮飯

一、十六日聖霊送火

一、二十四日地蔵会 六地蔵廻り廿日頃より社院中通り申候両天昼夜御灯燃之前々は往古より二十二日三日四日天神橋橋銭一銅宛取候得共近年村方より願にて相止候依之橋修復村方より致之、 毎年橋為初穂青銅一貫五百銅宛被納之其に取替証文有之右之銭盆前総代庄屋へ断申取之、

一、二十五日両天末社神供月次之通備之、

一、二十七八日比桧物屋例年之通関札八枚拵。 又五枚北条より中食年より頼関札遣取都合十三枚拵様補命以明日持参申様誂可申事。

一、三十日八朔日御礼支度名札書之、
両御奉行所へ御祝儀調之今日関札認候

吉祥院天満宮
奉修神祇
妙檀
三元三妙元本加持町内安全
衆 衆病悉除息災祈所如此認  檀

一、八月、朔日十五日二十八日両天内神御灯燃之御飯上之

一、朔日 御所司代 両御奉行御礼(御諸司代名札持参御目見、両御奉行青銅二十疋宛上之、両御組不残名札持参廻り方内三人へ青銅十疋宛遣之 御堂所方、 菅家等御礼相勤申候)

一、二日町祈祷関札八枚認 (東条へ六枚、政所町二枚紙に包黄赤の水引結之遣之政所町内休、例年神酒備之町中打寄候て頂戴之、
右関札朔日神前置今早朝加持祈念仕候、

一、十三日両天神供月次之通備之、

一、十五日 名月芋月天今晩備之、

一、二十五日両天神供如例備之、

一、九月、朔日十五日廿八日両天内神灯明御飯備之、

一、五日比神事相撲御願参候願書文書、
召恐奉願口上書 一来ル十三日当社神事に付如例年神事相撲相勤申度奉願上候例年之通十三日十四日両日御許容赦為成下候わば難有奉存候以上
 年号月日御奉行様、吉祥院天満宮神主石原名印、 此通二通認両御役所上之、

一、十日神供餅春 一条様両御奉行所上候神事直会餅入此頃籠大小三例年通誂之置候事

一、十一日御堂上方両町組屋舗  松村一家中町方出入衆中神事餅遣之

一、十二日両天白餅柿菓子 例年北条中より備之、

一、十三日御神事両天末社神供備白餅備之、

一、十三日十四日神事相撲相勤候
年に寄相撲買人有之候得ば十二日に土俵矢来等仕木戸札売申候氏子中家次札一枚宛三ケ郷政所へ遣之米札出申候花此方より致世話遣之年々也

一、十五日神事直会一籠宛 御札直会一籠五ツ入一条様上之、
一籠宛御奉行所上之、右餅十四日春之米一升四ツ取位にて両奉行所七入一籠宛右籠大小三つ大二小一十月十一日頃七条籠屋誂置籠之内半紙にて張上此頃籠長キ竹上にて二つわけ両方打違く水引にて結之手二束宛残末切申候水引壱把ニテ
両御奉行所玄関帳場籠自身持上り口上神事首尾能相勤依之例年之通神事直会指上之候宣[2]被仰上可被下申入候。

一、一条様御札認様包紙生漉奉書上書
吉祥天女会式御祈祷御札、(中吉祥天御影壱枚小札壱枚入札台足二重くり)
右御玄関帳場御札壱籠持参口上神事首尾能相勤依之如例年御札直会指上之候右之段諸堂夫中迄宣[2]被仰上可被下申入候

一、二十五日両天末社神供備之  日野様、篤丸様、高辻様、五条様、東寺岡本若狭殿如例上之

一、今日百灯明燃之戍刻

一、三十日頃村方札配
○神供一膳宛西新田村山本平八郎、林徳兵衛、北条薮田惣兵衛、勘左衛門、西条石原藤兵衛、東条恩田次兵衛、各為持遣之御飯壱小土器壱御所柿壱又一枚梅干二宛土器紙舗箸添右神折舗入遣之、

一、例年宗門人別改帳十三日頃指上候
奉行所へ一得みの紙、方内へ和一得半紙。

[1]妙な位置にあって意味不明です。誤記かもしれません。
[2]「宜」の誤記のように思われますが、原文通り表記します。

更新日:2021/02/07