四諦

 四諦(したい)または四聖諦(ししょうたい)とは、仏教が説く4種の基本的な真理のことで、釈迦が最初の説法(初転法輪)で説いたとされています。

 苦諦、集諦、滅諦、道諦の4つからなり、これらの頭文字をとって苦集滅道(くじゅうめつどう)ともいわれます。

四諦 読み方 意味
1苦諦 くたい 苦しみの真理。四苦八苦
迷いの生存が苦であるという真理。
2集諦 じったい
じゅうたい
苦集諦(くじゅうたい): 苦には原因があるという真理。
欲望の尽きないことが苦を生起させているという真理。
3滅諦 めったい 苦滅諦(くめつたい): 苦しみの消滅の真理。
欲望のなくなった状態が苦滅の理想の境地であるという真理。
4道諦 どうたい 苦滅道諦(くめつどうたい): 苦しみの消滅に至る道の真理。
苦滅にいたるためには八正道によらなければならないという真理。

更新日:2019/08/17