第十一番
せっ しゅ ざん しょう がく じ
摂取山 正覚寺
西山浄土宗
本尊 阿弥陀如来
札所本尊千手観世音菩薩
御詠歌ありがたや せんてにちかい あらわして
 もらさですくう くせかんぜおん
住 所
電 話
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備 考通称:クスの木の寺

 当山正覚寺は江戸初期の寛永年間(1624〜1643)に鏡空開導上人によって創建された寺である。 当山には度重なる戦火や水害、そして明治の廃仏毀釈などの政治的な迫害で廃寺となった寺院の宝物を納めており、札所となっている総高二尺足らずの千手観音座像もそのひとつである。 この像は淀川べりにあった帰海印寺の宝物であったと伝えられている。 この寺は歌舞伎の「俊寛」ゆかりの寺で鹿ヶ谷事件で鬼界ヶ島に流罪となり没した僧俊寛を弔うため、放免となって帰洛した平康頼が建立した寺と言い伝えられている。

出所:『らくさい 京都洛西観音霊場札所案内』