第十三番 |
|
浄土宗 本尊 十一面観世音菩薩 |
|
ハナモモの木々が葉を茂らせている観音寺は風情のある寺である。 道路から参道がまっすぐのび、中ほどに門、一番奥に寺院の玄関が見える。 参道わきは背丈ほどの生け垣が続き、門の奥には境内の植え込みが整っている。
本尊の十一面観音菩薩座像は、南北朝時代に吉野で悲運の生涯を閉じた後醍醐天皇の霊を慰めるため、息子の後村上天皇が僧・舜悟に命じて仏師・秀弁に作らせたものである。 舜悟とは何者かは今だ不明であるが、南朝の隆盛を願いノミをふるった秀弁の思いが伝わってくる様である。
出所:『らくさい 京都洛西観音霊場札所案内』
参道入り口にある独特の形をした門柱と燈明。 柳谷奥ノ院や乗願寺にもよく似た形のものがありましたが、奇特な方が寄進されたんでしょうね。 |
昔は周囲に民家もなく、本堂から勝龍寺城が見通せたそうです。 |