第二十五番
きっ しょう ざん あ み だ じ
吉祥山 阿弥陀寺
浄土宗西山深草派
本尊 阿弥陀如来[1]
札所本尊千手千眼観世音菩薩 (千代原観音)
御詠歌くれたけの はやしにいます かんぜおん
 めぐみもながき ちよはらのさと
住 所
電 話
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備 考

 阪急京都線と嵐山線を通り抜け千代原へ入ると、昔はこの地に観音寺があり、そこでは、西国巡礼の若者の観音講が盛んであった。

 奉安されている仏像は、旧法華山寺のものであったと伝えられているが、現在、観音寺は廃寺になり、付近一帯は住宅地になって寺跡さえも見られない。 また、千代原観音と称する阿弥陀寺も、民家のような建物にところ狭しと千躰の観音像が安置され、境内には身丈4メートルの千手観音が奉安され、悪病除けの観音像と信仰されていた。

 そしてその後尼寺となり、明治になって荒廃。 昭和36年、現住赤壁師[2]が入山し、寺は再建された。

出所:『らくさい 京都洛西観音霊場札所案内』


 山門に将棋の駒のような五角形の番札が掛けられています。

 本堂の内部だけでなく、至るところに高さ30cmの金色の観音様が千体も取り付けられています。 大変失礼ながら、いかにも素人が作ったと感じられる観音様ですが、その数に圧倒されます。

 境内には、前住職が寺の再建とガンの治癒を観音に感謝するため、自ら刻まれた高さ4mの「昭和の大観音」もあります。

[1]寶印帳(朱印帳)に記されている「本尊 千手千眼観世音菩薩」は札所本尊の意味です。
[2]寺を再建されたのは前住職の赤壁泰真氏で、現住職は赤壁泰憲氏です。