第二十六番 |
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西山浄土宗 本尊 千手観世音菩薩 |
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今から740年前の鎌倉時代に創建されたという長恩寺は、明治15年、近くにあった千光寺、念仏寺、光照庵の三つの尼寺が併合されたお寺である。 そして本尊の千手観音菩薩も、実は千光寺の本尊をもらい受けたものである。 身の丈2メートル近い長身の観音さまで、厄除けのほか雷除けのご利益があるといわれ、地元の人たちに親しまれている。
千光寺のお堂入り口にかかっている額に、菊の紋のはがされた跡がかすかに残っており、ときの霊元天皇が乳母と恋に陥ったエピソードから、皇室との関係が深かったらしいことがわかる。
出所:『らくさい 京都洛西観音霊場札所案内』
長恩寺の山門のすぐ左に元・千光寺の門とお堂があります。 |
千光寺自体は廃寺となっているのですが、皇室との関係が深かった寺への敬意を込めて石標に「光現院 千光寺」の名が残されたのでしょう。 |