第三十番
は むろ ざん じょう じゅう じ
葉室山 浄住寺
黄檗宗
本尊 釈迦牟尼如来
札所本尊聖観世音菩薩
御詠歌はむろやま みねのあらしに くもはれて
 ぼだいのねがい じょうじゅうじとや
住 所
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備 考

 810年、嵯峨天皇の勅願で慈覚大師円仁が天台宗「常住寺」を開創、釈尊の歯を安置した。 1261年、葉室定嗣が興正菩薩叡尊を迎えて律宗寺院として中興「浄住寺」と改めるも1567年焼失。 常住寺旧跡・嵯峨天皇佛舎利安置所と云われる。 上記消息を「太平記」に伝える。

 1689年、葉室頼孝が大慈普応禅師鉄牛道機を請じて黄檗宗として再興、この時に観音堂があり、「聖観音菩薩立像」を安置する。 本堂他は京都市指定有形文化財で、方丈は伊達綱村の幼時の遺館・千代萩の鶴千代の御殿である。 境内は京都市指定環境保全地域である。

出所:『らくさい 京都洛西観音霊場札所案内』


 木立に囲まれた参道の石段の向こうに見える本堂の雰囲気は最高です。 でも、茂りすぎて陰気になったせいでしょうか、それとも虫の被害を受けたせいでしょうか、写真手前の参道横の樹木が何本も切られていたのは大変惜しい気がします。

 御詠歌の額は明治7年(1874)のものでした。