第三十三番 |
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天台宗 本尊 如意輪観世音菩薩 |
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このお寺は、「仏華林山 宝菩提院 願徳寺」という。 約1300年前の白鳳8年(679)に持統天皇の願いによって向日市寺戸に創建されたお寺である。 中興の開山としては、平清盛の弟の平教盛の子である小川法印忠快という人がおられた。 そのほかにも多くの親王方が住職をされた。
平安時代から鎌倉時代にかけては、天台密教の秘法を行い穴太流や西山流を産み出した大寺院であった。 しかし応仁の乱と信長の兵火によって諸堂ことごとく灰尽となり、江戸時代に家康の加護を受けたものの、平安時代の寺院の面影はなくなった。
昭和48年にこの大原野の地に庫裡を再建し現在に至っている[1]。
出所:『らくさい 京都洛西観音霊場札所案内』
本尊の如意輪観世音菩薩半跏像は京都洛西観音霊場の観音像の中で唯一の国宝です。 本堂の扉を閉め切って、照明を消しスポットライトを当てたご本尊を拝みながら拝聴するご住職の説明は、心に沁み入るものがありました。 |
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[1] | 諸堂の荒廃が進み、以下のような変遷を経て現在に至っています。
昭和37年(1962) 本尊如意輪観音及び諸仏を勝持寺に移動安置 昭和48年(1973) 現在地に庫裡を再建し向日市寺戸から移転 昭和50年(1975) 本堂を新築 平成8年(1996) 34年ぶりに本尊如意輪観音及び諸仏が勝持寺から帰座 |
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更新日:2021/05/02