第四番
れい ゆう ざん ぎょう がん じ
霊麀山 行願寺
天台宗
本尊 千手観音菩薩
札所本尊千手観音菩薩
御詠歌はなをみて いまはのぞみも こうどうの
 にわのちぐさも さかりなるらん
住 所
電 話
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備 考通称:革堂(こうどう)


 寛弘元年(1004)に一条天皇の勅願により建立、開基行円上人は九州の出身で以前は狩人でした。 或る日雌鹿を射とめて、その腹の中に子鹿が生きていたことを知り、殺生の恐ろしさを悔い出家いした上人は、その雌鹿の革に千手陀羅尼を書き首に仏像をかけて市中を布教して歩かれました。 その為に革上人と呼ばれ、革堂のいわれでもあります。 行円上人願いの寺から行願寺の名が付けられ、革堂行願寺と呼ばれる由縁です。

 又上人は仏像を刻む為の木材を求めていた所、或る夜の夢に高僧があらわれて加茂の社の傍らに霊木がある事を告げられ、神社の傍らにあった槻の木を見つけ、それを譲り受け自ら一刀三礼して8尺の千手観音像を彫刻されたといわれております御本尊様です。 もとは一条油小路にあった寺で、一条革堂行願寺とも云われています。

 又この寺は西国札所の十九番目の札所でもあり、境内地には七福神巡りの中の寿老人をまつる寿老人堂等もあります。 本堂と鐘楼は京都市指定文化財となっております。

出所:『洛陽三十三所観音巡礼』

更新日:2015/11/29