第十番
ぜん こう じ どう
清水寺 塔頭 善光寺堂 (旧地蔵院)
北法相宗
本尊 如意輪観音菩薩
札所本尊如意輪観音菩薩
御詠歌とおくみれば てんとひとしき じぞういん
 まいるこころは[1] ちかくなるらん
住 所
電 話
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備 考


 清水寺の正面である仁王門の左手前に、鎌倉時代以前から、地蔵菩薩を本尊とする「地蔵堂」として、堂前に六地蔵を並べて祀っていたようであるが、やがて如意輪観音像をあわせ祀って「地蔵院」になってきた。

 この如意輪観音は、観音霊場である清水寺のすぐ門前に祀られており、しかも鎌倉末期のすぐれた仏像であることから大きな信仰を博し、その名を高めてきている。

 そして明治の初、奥の院南庭の善光寺如来堂を、合併して「善光寺堂」と称するようになった。

 この如意輪観音像は、首を少し右に傾け、六本の臂をもち、右膝を立て坐る坐像でとくに右第二手の如意宝珠と左第二手の宝輪とで格別にすぐれた苦を除き、利益を与える法力を発揮されると崇拝されている。

出所:『洛陽三十三所観音巡礼』


 塔頭といっても僧侶が常時いらっしゃるわけではなく、ご朱印は清水寺の納経所でいっしょにいただきます。
 本堂の右手前にある石の首振地蔵は、首が回転するように造られており、この首を思う人の居る方角に回して祈ると願い事が叶うといわれています。

 正面に本尊の如意輪観音、右に善光寺阿弥陀仏三尊像、左に旧本尊の地蔵菩薩立像が安置されています。

[1] 納経帖(朱印帳)には「まいるこころや」と記されていますが、公式HPやその他文献情報から「まいるこころは」としました。

更新日:2015/11/29