第十四番 |
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北法相宗 本尊 十一面千手千眼観音菩薩 |
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音羽の滝水の流れる錦雲渓を隔てて本堂に対面する南の小丘に、高さ15メートルの優美な小三重塔をもって立つ。 明治の末年まで仁王門右手前に建っていた。 奈良時代、聖武天皇と光明皇后が御子の誕生を祈願され安産されたので建立されたという縁起をもつ。
塔内に6センチ弱の小観音を胎内に宿す千手観音を祀り、「子安の塔」の俗称でよばれ、安産の祈願塔として、その名を知られてきた。 清水寺旧参道の「三年坂」も、この安産信仰にちなんだ「産寧坂」が訛ったものといわれるほどである。 寺の仏殿には、清水寺本堂と同じく、本尊十一面千手観音、脇士地蔵菩薩・毘沙門天、眷属二十八部衆に風神・雷神を祀る。 寺号の「泰産」は「安産」の荘厳・修飾語である。
出所:『洛陽三十三所観音巡礼』
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≪子安塔≫
修復が終わり、鮮やかな朱色の姿が蘇りました。 |
≪子安塔趾≫
子安の塔があった仁王門前(善光寺堂の向かい、警備室の脇)には、「光明皇后 念持観音 子安塔趾」の石碑が建てられています。 |
更新日:2019/09/22