天龍寺七福神 第六番 |
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臨済宗天龍寺派 本尊 薬師如来 |
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この寺は臨川寺の支院として貞治年間(一三六二−七)龍湫周沢の開基です。 現在地へは明治十八年に移転されたものです。
周沢は書画に秀でた方で五山文学にも活躍しました。 壮年のころ密教文化に大変関心をもち不動明王を一日一像描くことを日課として二十年間も続けました。 ことに赤不動のタッチは秀逸で、巧みな墨線で像を描き、火と一部の衣に朱をまじえる典型的な作品です。 なかでも不動明王と二童子の三幅図は国宝として京都博物館に委託されています。
本堂にはご本尊の薬師如来像が安置されていますが、その前の小さなお厨子におさめられているのが不動明王立像です。 いつのころからか「見守り不動」[1]とよばれ、交通安全や病気平癒にご利益があると信仰されています。
出所:『京の福神めぐり』田中泰彦著
永明院の隣にある等観院では着物と端切れを売っていましたが、それとは別に外から見えた庭と聖観世音菩薩像が美しかったので、しばし拝見。 そして6番目の寿寧院へ。 |
≪本堂≫
不動明王と書かれた提灯がたくさん吊り下げられ、今日ばかりは本尊の薬師如来像ではなく不動明王像が主役です。 |
[1] | 「身守り不動」の誤植のようにも思いますが、原文通り表記します。 |
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更新日:2018/06/10