京都五社 西・白虎 |
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祭神 |
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「酒造の神様」として信仰を集める松尾大社は、背後の松尾山を含む約十二万坪が境内。 社務所の裏にある神泉「亀の井」は、酒造家が酒の元水として造り水の混ぜて用い、長寿、よみがえりの水としても知られる。 拝殿南側には全国の酒造家が奉納した酒樽が積み上げられ、信仰の篤さが伺える。 重要文化財の本殿は、松尾造りと呼ばれる特殊な両流れ造りの建築で、応永四年(一三九七)の建造。 天文十一年(一五四二)に大修理された。 宝物殿には、平安時代初期の作で我が国最古と言われる三体の神像(重要文化財)を所蔵する。
四月には約三千株の山吹が咲き、関西一の山吹の名所でもある。 昭和を代表する作庭家、重森三玲氏による庭園「松風苑」は、徳島県吉野川産の青石を二百個余り縦組みした庭など、永遠のモダンをテーマとした三つの庭からなる。 「上古の庭」のスケールの大きさには宇宙的な広がりさえ感じるほどだ。
【由緒】
京都最古の神社の一つで、太古この地に住んでいた人々が松尾山の神霊を生活の守護神として祀ったことが起源。
大宝元年(七〇一)に秦氏一族がその神霊を勧請し、現在の地に社殿を建立した。
平安時代には上賀茂・下鴨両神社とともに皇城鎮護の社とされた。
ご祭神は大山咋神と中津島姫命。
出所:『京都五社めぐり』パンフレット
[1] | 公式な社名は「まつのおたいしゃ」ですが、一般には「まつおたいしゃ」と呼んでいます。 |
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更新日:2016/01/10