京都五社 |
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祭神 |
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見上げるように大きな鳥居から参道、社殿へと王朝時代の華やかさが薫る平安神宮は、平安遷都一一〇〇年を記念して明治二十八年(一八九五)に創建された。 まぶしいほどに輝く境内の白砂に映える鮮やかな朱色の社殿は、平安京大内裏の正庁、朝堂院を約八分の五に縮小して復元されたもので、往時の華やかさをしのばせている。
社殿を取り囲むように広がる神苑は総面積一万坪という広大な池泉回遊式庭園で、明治から昭和にかけて円山公園など東山一帯の名園を手がけた庭師、「植治」こと七代目小川治兵衛の作。 春の八重紅枝垂れ桜、二百種二千株が咲きそろう初夏のハナショウブなど、四季折々の草花が庭を彩る。
十月二十二日の「時代祭」には二千人に及ぶ人々が奉仕し、京都千年の歴史と文化をたどる時代絵巻が繰り広げられる。 行列に使用される調度・衣装・祭具は、京都の伝統工芸技術の粋を集めて復元された本物である。
【由緒】
明治維新で都が東京に移り、衰退していた京都復興への市民の情熱により、平安京を定めた第五十代桓武天皇をご祭神として創建された。
その後昭和十五年(一九四〇)に平安京最後の天皇、第百二十一代孝明天皇が合わせて祀られ、「日本文化のふるさと京都」のおや神様として広く崇敬を集めることになった。
出所:『京都五社めぐり』パンフレット
更新日:2016/01/17