西大路七福社 |
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祭神 |
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当社は、天長十年(八三三)に淳和天皇が退位に伴い淳和院離宮(別名西院)へお移りになったとき、勅諚により奈良の春日四座大神を勧請し、守護神とされたのに始まります。
この淳和天皇の皇女、崇子内親王が天然痘(疱瘡)を患われたとき、神前の霊石に祈願されたところ、たちどころにその霊石に疱瘡が生じ、内親王は快癒しました。 これ以後、当社は皇室から病気平癒・災難厄除の守護神として崇められ、承和五年(八三八)、安永三年(一七七四)、寛政十二年(一八〇〇)、天保元年(一八三〇)、弘化三年(一八四六)、慶応二年(一八六六)と、たびたびご祈祷を命ぜられてきました。
そして神前の霊石は「疱瘡石」(ほうそういし)と呼ばれて信仰を集め、世の人々は病の平癒を願って競うようにこの石を拝するようになりました。 また都に疫病が流行る前には必ずその表面がぬれたそうです。
境内にある還来神社(もどろきじんじゃ)は社名のとおり、還って来るという信仰により、旅行安全の神と崇められています。 太平洋戦争中には、出征兵士の無事帰還を願う家族が多数訪れました。 古くから祈願・御礼にわらじ奉納の慣わしがあります。
出所:『三十五年の歴史を積み重ねて− 西大路七福社ご利益めぐり』
更新日:2017/02/11