京都文殊 第三番 |
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浄土宗知恩院派 本尊 阿弥陀如来 |
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銀閣寺総門のすぐ北側にある浄土院は、大文字の送り火を管理しているため、通称「大文字寺」とよばれています。 五山の送り火の前日8月15日は午後から大勢の市民が境内に集まり、護摩木にいろいろな願いごとを書き、先祖の霊よ安かれと祈ります。 これらの護摩木は如意ガ岳に運ばれ16日午後8時に点火されます。 何百年もの間続けられてきた夏の夜の風物詩です。
本堂の脇段に安置されている文殊菩薩像は高さ約80センチ。 従者二人の渡海文殊です。 現在の浄土院は享保7年(1722)の建立ですが、ルーツは浄土寺という平安時代の大寺院です。 この地域を左京区浄土寺というのは、その名残りで、寺宝の黒仏(平安期)は旧浄土寺の本尊と伝えられます。 境内には結縁小観音像や仏足石もあります。
ところで、大文字の送り火については諸説があります。 その一つに、昔、浄土寺が炎上したとき、本尊の阿弥陀さんが如意ガ岳の峰に飛び移って不思議な光を放ちました。 その形を弘法大師が大の字に改めた、というものです。 雄大な伝説ではないでしょうか。
出所:『京の福神めぐり』
≪山門≫
京都文殊霊場の札は掛けられていませんが、お話しをすると文殊霊場の御朱印がいただけました。 Web情報❐によると、少なくとも2009年3月までは札が掛けられていたようです。 |
≪結縁小観音≫
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≪仏足石≫
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更新日:2021/12/16