京都文殊 第五番 |
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天台宗延暦寺派 本尊 阿弥陀如来 |
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通称、小町寺とよばれるこの寺は、もと清原深養文[1]の創建した同名の寺をついだものです。 本堂が小さいのは鞍馬寺の護摩堂を移築したためと伝えられます。 堂内には本尊を阿弥陀如来像とし、そばに小野小町老衰像を安置しています。 これは「奪衣婆(だついば)像」といわれる小町80歳の姿で、天下の美女も最後にはこういう姿になりますよ、といましめたものです。 境内には小野小町塔、小町姿見の井戸、小町灯籠があります。
境内の北側に建つ文殊塔は高さ約10メートル。 中には釈迦三尊の掛軸がおさめられています。 江戸時代の軸で脇士は文殊、普賢菩薩は共に約20センチです。
ところで、昭和35年ごろから20年間にわたる発掘調査で境内裏地から鎌倉時代の地蔵さんなど800体が出土しました。 これらは、昔からこの地が鞍馬や静市の共同墓所であったことを証すものであろうといわれます。 出土した仏たちは昭和59年10月に観音堂で法要されました。
出所:『京の福神めぐり』
≪本堂≫
何度かお寺にお邪魔しましたが、毎回ご住職は不在。電話も通じず。ご縁なく御朱印をいただくことは叶っていません。 御朱印データは友人のNさんに提供してもらいました。 |
≪仏舎利塔(文殊塔)≫
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≪石仏群≫
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[1] | 「深養父」の誤記ですが、原文通り表記します。 |
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更新日:2021/12/16