京都文殊 第七番 |
|
浄土宗 本尊 阿弥陀如来 |
|
市バス「有栖川」から東南へ300メートルほど、有栖川の東岸に阿弥陀寺があります。 門前に一風変わった仏足石。 変わったといえば、住職長沢さんかもしれません。 自称「コアラ坊主くすくす」、寺を通称「コアラ寺」というユーモア和尚です。 雑誌で知ったコアラの実物を見たいと、テレビのクイズ番組で優勝してオーストラリアへ行き現地でコアラを抱く。 以後はコアラの魅力に取りつかれたといいます。
寺伝によりますと、古くは斎宮内の草堂としてスタートし、神通院という地蔵菩薩を本尊とする寺でした。 この地蔵さんは、いまも寺に保存されていて鎌倉期の作といわれます。 身の丈約80センチの木像です。 元禄時代(1697−1703)以降、阿弥陀如来を本尊とする浄土宗の寺となりました。 同寺に残る貞享5年正月の御禱故実書によると、古くから正月13日に村人たちが祈禱を唱え、斎宮神社とこの寺に集まるのを年中行事とした、と記しています。
本堂には本尊のほか、法然上人二十四歳像が安置されています。 また、外陣右側には大理石の文殊菩薩があります。高さ約30センチ、精進を会得する仏さんです。 本堂には求道誓願ノートを置き、お参りの方の心のよすがとしています。
出所:『京の福神めぐり』
≪山門≫
仏足石以外に、狛犬のような一対の獅子や眼鏡をかけた愛らしい地蔵の石像なども門前に祀られています。 獅子像の台座に書かれていたのは、無量寿経の一節「常於大衆中」「説法師子吼」(常に大衆の中に於いて 説法獅子吼したもう)でした。 |
≪「京都文殊霊場」札≫
「京都文殊霊場」の札はかかっているのですが、、、御朱印はいただけませんでした。 |
≪本堂≫
地蔵盆の日にここで嵯峨野六斎念仏が奉納されます。 |
更新日:2021/12/16