京都文殊 第八番 |
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浄土宗西山禅林寺派 本尊 阿弥陀如来 |
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京都には、この地と東山区に二つの安井地区があります。 地名の起こりは、いずれも後白河天皇の皇女、殷豊(いんぷ)門院享子内親王の安井御所があったことに由来するものです。
源平合戦後、女院は安徳天皇や後鳥羽天皇の育ての母としてこん身されましたが、晩年はこの地に安井御所を建て隠棲されました。 そして、正治2年(1200)、御所を改めて阿弥陀如来を本尊とする寺とし蓮華光院と称しました。 女院は建保4年(1216)70歳で世を去りました。 その後、寺は代々法親王が住持をつとめ、安井門跡とよばれる名刹となりました。 しかし、元禄8年(1695)東山に移転し廃絶してしまいました。
この寺は、安井御所の念仏堂を継いだもので、元禄年間に僧敬西が中興したと伝えます。 現在は浄土宗西山禅林寺(永観堂)派に属しています。 本堂には阿弥陀如来を本尊とし、脇段に文殊菩薩を安置しています。 身の丈約30センチ。 木造一刀彫りです。 毎年8月25日の文殊祭は、午後1時から行われます。 心を静め、本当の自分と出会うことを願います。 参拝された方は記念品に貝腰下げを授かって帰ります。
出所:『京の福神めぐり』
≪山門≫
団体の参拝客がバスで訪れた時期もあったそうですが、今は静かな住宅街にある地元のお寺といった佇まいです。 |
≪「京都文殊霊場」札≫
ここにも残っていました。 文殊霊場会が復活されることを蔭ながら願っています。 |
≪本堂≫
本堂前には阿弥陀寺と同様に仏足石や一対の獅子石像が置かれています。 獅子石像は山門・平成館落慶記念で作られたようですが、このスタイルが流行りだったんですかね? |
更新日:2021/12/16