三十三所観音(比較)

 この観音霊場は、西国三十三所観音霊場の寺院が約7割を占め、残り3割はそれ以外の寺院で構成されています。

 何らかの理由(南北朝の対立や戦乱による寺院の荒廃など?)で、西国三十三所観音霊場の構成寺院を一部変更し創設された可能性が考えられます。

札所番号
昭訓門院
御産愚記

(1303)
三十三所
観音霊所[1]
(1303)
御産御祈
目録

(1334)
建武目録[1]
(1335)
拾芥抄
(1596-1615)
西国三十三所札所
(現在)
1 28丹後
成相寺
28成相寺 28丹後国
成相寺
28成相寺 18六角堂 1青岸渡寺
2 32近江
観音寺
32近江
観音寺
32近江国
観音寺
32近江
観音寺
中山 2紀三井寺
3 同袋懸 同 袋懸 同袋懸 袋懸
(近江)
河崎 3粉河寺
4 13同石山寺 13同 石山寺 13同石山 13石山寺 16清水寺 4施福寺
5 21丹波
穴太
21穴太寺 21丹波国
穴太
21穴太寺 法性寺観音堂 5葛井寺
6 法性寺観音堂 法性寺観音堂 法性寺観音堂 法性寺 神光寺 6壷阪寺
7 33美濃
谷波
33美濃
谷汲
33美濃国
谷汲
33谷汲寺 14 ?醍醐
如意輪堂[2]
7岡寺
8 2紀伊国
三井寺
2紀三井寺 2紀伊国
三井寺
2紀三井寺 12同石間 8長谷寺
9 1那智
如意輪寺
1那智
如意輪寺
1那智
如意輪寺
1那智
如意輪寺
22持寺 9興福寺 南円堂
10 4和泉
真木尾
4和泉
真木尾
4和泉国
真木尾
4槙尾寺 23勝尾寺 10三室戸寺
11 3粉河寺 3粉河寺 3粉川寺 3粉河寺 17六波羅蜜寺 11醍醐寺 准胝堂
12 10千手堂
御室戸
10千手堂
(三室戸寺)
19行願寺 19行願寺 神呪寺 12岩間寺
13 摂津国
神呪寺
摂津国
神呪寺
25播磨国
清水寺
25清水寺
(播州)
8長谷寺 13石山寺
14 20乙訓
吉峰寺
20吉峰寺 24中山 24中山寺 元興寺 14三井寺
15 河崎 河崎 播磨国[3]
神呪寺
神呪寺
(播州)[3]
6 ?東大寺法華堂[4] 15* 観音寺
16 中山 中山寺[5] 20乙訓
吉峯寺
20吉峯寺 同西金堂 16清水寺
17 長楽寺 長楽寺 河崎 河崎寺 3粉河寺 17六波羅蜜寺
18 25播磨国
清水寺
25播磨
清水寺
16清水寺 16清水寺 2伊紀三井寺[6] 18六角堂
19 9興福寺南円堂 9興福寺南円堂 17六波羅密寺 17六波羅蜜寺 4真木尾 19行願寺
20 同西金堂 同 金堂 18六角堂 18六角堂 33谷汲 20善峯寺
21 23勝尾寺 1 ?那智
如意輪堂[7]
9興福寺南円堂 9南円堂 1那智
如意輪堂
21穴太寺
22 22惣持寺
摂津
22惣持寺 同西金堂 西金堂
(興福寺)
天王寺 22総持寺
23 16清水寺 16清水寺 23勝尾寺 23勝尾寺 25播磨清水 23勝尾寺
24 17六波羅 17六波羅蜜寺 22同惣持寺 22総持寺 28成相 24中山寺
25 18六角堂 18六角堂 11醍醐
如意輪寺
11醍醐
如意輪寺
長樂寺 25清水寺
26 11醍醐
如意輪寺
11醍醐
如意輪寺
12同岩間 12岩間寺 20乙訓
良峯寺
26* 一乗寺
27 12同石間 12同 石間 東大寺法花堂 東大寺法華堂 7善盖寺 27* 圓教寺
28 東大寺法花堂 東大寺法花堂 元興寺 元興寺 5藤井寺 28成相寺
29 元興寺 元興寺 8長谷寺 8長谷寺 13近江
石山寺
29* 松尾寺
30 8長谷寺 8長谷寺 7龍蓋寺 7岡寺 32同観音寺 30* 宝厳寺
31 7善蓋寺 7龍蓋寺 天王寺金堂 天王寺金堂 同袋懸 31* 長命寺
32 天王寺金堂 天王寺金堂 5河内国
高井寺
5藤井寺 21穴太寺 32観音正寺
33 5河内国
藤井寺
5河内
藤井寺
不明 不明 不明 33華厳寺
[1]『全国ふるさと三十三所巡礼辞典』からの引用です。
[2]「醍醐如意輪堂」と書かれていますが、原文の説明は三井寺の内容です。
[3]現在の神呪寺の所在地は兵庫県西宮市で旧摂津国なのですが、播磨国となっている理由は不明です。
[4]「東大寺法華堂」と書かれていますが、原文の説明は壷坂寺の内容です。
[5]前後の寺院との位置関係から、西国24番札所の中山寺ではなく、京都吉田中山にあった吉田寺と考えています。
[6]原文のまま「伊紀三井寺」と表記します。
[7]別に「那智如意輪寺」があるため、「那智如意輪堂」は「勝尾寺」の誤りか??

更新日:2017/11/17