勅祭社 |
天皇から勅使が遣わされて祭祀、奉幣される祭事を勅祭(ちょくさい)といい、勅祭が行われる神社のことを勅使参向の神社「勅祭社」といいます。
明治元年(1868)、明治天皇が氷川神社の祭事を勅祭として行ったのが近代の勅祭社の始まりで、明治16年(1883)には賀茂神社の賀茂祭(葵祭)と石清水八幡宮の石清水祭が勅祭と定められました。 その後も勅祭社の数は増え、昭和20年(1945)時点で17社でしたが、朝鮮神宮の廃社により現在は16社になっています。
伊勢神宮には毎年五大祭(月次祭を除く)に勅使が遣わされますが、伊勢神宮は別格とされ、勅祭社に含まれません。
勅祭社と同様、朝廷から特別の奉幣を受けた神社の社格に二十二社がありましたが、二十二社への奉幣は室町時代に中断し、その後も本格的に復活することはありませんでした。 ですから、勅祭社は二十二社に代わるものとも考えられます。
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勅祭社16社のうち、賀茂神社(賀茂別雷神社、賀茂御祖神社)、石清水八幡宮、春日大社は、二十二社にも含まれています。
更新日:2020/05/05