京都文殊(知恵の寺)
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文殊菩薩とは・・・・・・?

 よく知られているのに、もとの意味がわからないまま使われていることわざのひとつに、「三人寄れば文殊の智恵」というのがあります。 「智恵の仏さま」と信仰され、崇敬されてきました。 獅子に乗った御姿で、釈尊の左におられます。 右の白象に乗った慈悲を表わす普賢菩薩と共に釈迦三尊としてお祀りされておられます。

 華嚴経の中に、さまざまな人とめぐりあい、その人生訓を訪ね歩いた善財童子の話がありますが、童子が最初に出会ったのがこの文殊菩薩でした。 その教えに従い、人生求道の旅を続けた童子は五十三人目の時、目的を達成したと言われています。 (東海道五十三次道中スゴロクの名の由来)。

 文殊菩薩の縁日は毎月二十五日とされていて、天神さまと同様特に学問、智恵を授けて下さる仏さまと信仰されています。

出所:『京都文殊霊場 智恵の寺めぐり』冊子

 『京の福神めぐり』(1990年)によれば、この文殊霊場は昭和57年(1982)に発足し、同61年(1986)から巡礼がスタートしました。 霊場会専用の掛軸、御札、色紙などがあり、各寺院ごとにおみやげも用意されていたようで、勝円寺さんでいただいた小冊子はそのお土産のひとつだったようです。

 残念ながら、事務局をされていた浄土院の先代御住職が亡くなられるとともに、霊場会としての活動は10年ほどで自然消滅したそうですが、現在でも「京都文殊霊場」の札は掲げられており、文殊霊場専用の御朱印がいただけます。

更新日:2021/12/16